神道[第4章]四季の祭礼

日本のまつりの多くは季節にあわせ行われる。季節の移り変わりに左右される人々が、時に応じたまつりの形を作り上げたからである。一般的に、春は胎動、夏は飛躍、秋は成熟、冬は隠忍というイメージで語られるが、いずれも人々の将来の発展に向けた願いを内包している。したがって、季節感あふれるまつりは、生命の力強さも同時に示すものである。
ここでは、春夏秋冬の季節ごとにまつりを分類し、そこで用いられる特徴的な祭具などを展示することで、まつりの季節感と活力の表現を試みた。