大学博物館連携事業

■ 大学博物館連携事業の目的

 大学博物館の目的は、学界に対する「研究発信」と、学生に対する「教育参考」を基礎として、社会一般に対する「教育普及」の充実を目指すところにあります。その中で、國學院大學博物館は、日本の歴史・文化・宗教を主たる対象とした専門研究と、これに基づく教育・普及活動を標榜してきましたが、本当に日本文化を理解するためには、世界の諸文化との比較研究が欠かせません。また、博物館の実務経験を通した学芸職研修も、大学博物館の果たすべき機能の一つと考えられます。
当館では、西南学院大学博物館(福岡県福岡市)からの提案を受けて、平成25(2013)年度に特別展『日本信仰の源流とキリスト教-受容と展開、そして教育-』を共同開催しました。同展覧会では、両館教職員の協議による企画のもと、学生スタッフも実務に参加することで、単独の大学博物館では果たし得ない研究・教育上の成果を上げることができたと考えています。これを契機として、神道とキリスト教を建学の精神に据える大学博物館の恒常的な連携を深めるため、翌平成26(2014)年7月には、「西南学院大学博物館と國學院大學博物館との研究協力に関する協定書」を締結するに至りました。
 この大学博物館連携事業では、共同研究計画に基づく特別展示・相互貸借展示や、これに伴う普及イベントの立案・実施を通して、教職員・学生の相互交流を促進するとともに、研究・教育活動の充実を目指していきます。

 

■ 西南学院大学博物館

  “Seinan, Be True to Christ”(西南よ、キリストに忠実なれ)を建学の精神とする福岡県福岡市の西南学院は、米国人宣教師のC.K.ドージャーによって大正5(1916)年に創立されました。平成18(2006)年には、福岡市指定有形文化財の旧本館(ドージャー記念館)を改修し、西南学院大学博物館を開館。キリスト教史関連資料や、学院史に関する常設展のほか、年2回の特別展や企画展・公開講演会などを行っています。