吉田兼倶(1435-1511)によって大成された「吉田神道」(唯一神道、卜部神道)は、室町時代後期から江戸時代まで、神道界に対して大きな影響力を持っていました。
吉田家は吉田社(京都:吉田神社)の神職を務めた卜部氏の一流で、平野家とともに『日本書紀』をはじめとする古典、神々や祭祀に関わる知識(神祇故実)に通じ、それらを継承する事を使命としていました。吉田神道は、その家業や家学を基礎に、儒教・仏教・道教などをも取り込んだ新たな神道であったといえます。
吉田家が伝えてきた古典籍・古文書は昭和20 年代に分散してしまい、國學院大學図書館は、その一部を所蔵しています。本展では、その吉田家旧蔵の古文書、古典籍、絵画を中心に展示いたします。
●「吉田家:神道と典籍を伝えた家~國學院大學図書館所蔵吉田家旧蔵資料~」 チラシ PDF [962KB]
開催概要
会期 | 平成30(2018)年3月3日(土)~4月15日(日) |
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会場 | 國學院大學博物館 企画展示室 |
開館時間 | 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで) |
会期中休館日 | 3月12日(月) |
入館料 | 無料 |
アクセス | 國學院大學渋谷キャンパス 学術メディアセンター 地下1階 國學院大學博物館 アクセスマップをご覧ください。 |
主催 | 國學院大學博物館 |
関連イベント | ■ミュージアムトーク 連続ミニ講座 本展を文学、歴史学、神道の各分野から解説。 ※無料・申込不要 各回13:30 ~ 14:00 ◎時間になりましたら博物館ホールにお集まりください。 第1講 3月3日(土) 吉田家と吉田神道 岡田莊司〈本学神道文化学部教授〉 第2講 3月10日(土) 『日本書紀』注釈と吉田家 渡邉卓〈本学研究開発推進機構助教〉 第3講 3月17日(土) 天下人と吉田家 堀越祐一〈本学文学部兼任講師〉 第4講 3月24日(土) 奈良絵本の神々 針本正行〈本学文学部教授〉 第5講 4月7日(土) 吉田家の近世文書 根岸茂夫〈本学文学部教授〉 第6講 4月14日(土) 國學院大學と吉田神道研究 大東敬明〈本学研究開発推進機構准教授〉 |
主な展示資料 | ■ 従二位兼倶卿御影写 ■ 三社託宣(後陽成天皇筆) ■ 三元表白(清原宣賢筆) ■ 古事記 上巻(梵舜筆) ■ 兼見卿記 別記[天正五年八年〈伊勢下向/ 多武峰下向〉](吉田兼見) ■ 豊臣秀吉朱印状(天正19〈1591〉年9月13日付) ■ 貸附帳(文久元〈1861〉年) ■ 神道史 室町時代之(宮地直一、昭和16〈1941〉年講義) ほか |