※4月28日(木)のみ閉館時間が午後4時30分となります。
なぜ、わたしたちは、偶像(アイドル)に心を打たれるのでしょうか。それは、人の姿をとりながらも、人を超えたいのちの力を生み出す存在だからに違いありません。この展覧会では、日本の「藝能」史を紐解きつつ、「いま」・「ここ」にないものや、神仏のような超越的存在に触れるため、人間が作り出してきたメディアの変遷を辿っていきます。その中で、現代的な「アイドル」の原型や、原初的な「偶像」にさかのぼるアイドルの根源を問い直していくこととしましょう。
● 企画展「偶像(アイドル)の系譜―神々と藝能の一万年―」チラシPDF[1.24MB]
● 企画展「偶像(アイドル)の系譜―神々と藝能の一万年―」出品目録PDF[1.0MB]
■展覧会のみどころ
第Ⅰ章 現代的アイドルの原型
21世紀、日本。会いに行けるアイドルは、プロフェッショナルの俳優や歌手―芸能人―を目指す彼女たちの登龍門。しかし、その原型は、早くも江戸の昔に見出すことができます。「現実」の少女たちは、同時代のメディアを介して、その「理想像」を再生産してきたのでした。
第Ⅱ章 はじまりの藝能
かつて「藝能」は、「マツリ」と共にありました。聖と俗が交錯する狭間で、歌い、踊り、神々に奉仕し、変性意識の状態に入って神の顕現を待つのです。今日では、人のための娯楽と見做されがちな芸能も、そもそもは異界への扉を切り開くメディアだったのです。
第Ⅲ章 見えざる神々の身体
ほんらい、目に見えない神々や精霊たち。人の形に似て、人ではない造形物。そこには、人界と異界の曖昧な境界を看て取ることができます。このような「偶像」の核は、どこにあるのでしょうか。仏像・神像や、プリミティヴな「偶像」に、いのちのかたちの根源を探ります。
開催概要
会期 | 平成28年4月26日(火)~6月12日(日) |
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会場 | 國學院大學博物館 企画展示室 |
開館時間 | 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで) ※4月28日(木)のみ閉館時間が午後4時30分となります。 |
会期中の休館日 | 4月:29日(金)、30日(土) 5月:1日(日)、2日(月) |
入館料 | 無料 |
アクセス | 國學院大學渋谷キャンパス 学術メディアセンター 地下1階 國學院大學博物館 アクセスマップをご覧ください。 |
主催 | 國學院大學博物館 |
関連イベント | ■ミュージアムトーク ※ 申込み不要・無料 (1)「歴史に見る"アイドル″の原点」 [終了しました] 日時:平成28年5月7日(土)14:00~15:00 講師:深澤太郎(当館准教授)×石井匠(当館学芸員) (2)「江戸・東京のカワイイ文化」 [終了しました] 日時:平成28年5月14日(土)14:00~15:00 講師:藤澤紫(本学文学部教授) [2016/05/16追記] 当初予定していたミュージアムトークは終了しましたが、ご好評につき、本企画展をキュレーションした深澤太郎(当館准教授)によるミニ・ミュージアムトークを、 日本文化を知る講座『日本列島藝能史』(全4回:別途予約が必要)にあわせて開催いたします。 講座の内、第1回「江戸時代の大道芸」と第2回「古代日本の芸能と音楽の考古学」に関連した展示資料にスポットを当てた20分程度の短いトークとなります。 こちらも、お申し込み不要、参加費無料です。なお、ミニトークのため、座席のご用意はございません。日本文化を知る講座受講者以外の方も参加可能です。当日、國學院大學博物館 ホールまでお越しください。 ■ミニ・ミュージアムトーク(急遽開催決定!) 第1回:5月21日(土)15時30分~15時50分 [終了しました] 第2回:5月28日(土)15時30分~15時50分 [終了しました] 講師:深澤太郎(当館准教授)、他 なお、日本文化を知る講座『日本列島藝能史』の詳細や申込み方法につきましては、下記、大学ウェブサイトの詳細ページをご覧ください。 |
同時開催イベント | ■第42回 日本文化を知る講座『日本列島藝能史』 ※『日本文化を知る講座』は別途、事前申込制となります。 お申込み方法はリンク先をご覧ください。 第1回 「江戸時代の大道芸」 [終了しました] 日時:5月 21 日(土)13:30~15:00 講師:村上紀夫(奈良大学文学部 准教授) 第2回「古代日本の芸能と音楽の考古学」 [終了しました] >日時:5月 28 日(土)13:30~15:00 講師:石守 晃(群馬県埋蔵文化財調査事業団 上席専門員) 第3回 「何が芸能なのか」 [終了しました] 日時:6月4日(土)13:30~15:00 講師:橋本裕之(追手門学院大学地域創造学部 教授) 第4回 「偶像の系譜」> [終了しました] 日時:6月 11 日(土)13:30~15:00 講師:深澤太郎(國學院大學博物館 准教授) |