はるかなる「ジパングへの途」への誘い 古来西洋人は、まだ見ぬアジアの東の果て、「極東」に対して深い憧憬のまなざしを向けてきた。中世になるとマルコ・ポーロのように実際に極東に到達した人物もあらわれ、帰国した彼らは自らの体験に基づく極東情報を西洋に伝えた。それらは具体的なようで、なおあいまいなものにすぎなかったが、それでも数少ない極東情報として珍重されることとなる。15・16世紀の地図製作者たちは、中世のマッパムンディの楽園に代えて、極東に未知のジパングを描き、これに触発された航海者たちは、競って極東に舳先を向けたのである。 今回の展示では、國學院大學が収集してきたマニュスクリプト古地図の精密な複製本に加えて、上智大学キリシタン文庫ご所蔵の古版図を列品し、西洋航海者たちの日本到達の過程や「ジパング=日本」説確率の背景を探り、西洋人が抱いた「極東像」の変容をわかりやすく提示するものである。 色鮮やかな古地図をナビゲーターに、台湾、琉球を経て日本へと到達する、はるかな「ジパングへの途」をお楽しみいただく。
開催概要
会期 | 平成26年11月15日(土)~H27年1月16日(金) |
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会場 | 國學院大學博物館 企画展示室 |
開館時間 | 月曜日~土曜日 10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで) ※上記は平成26年度までの情報です。 平成27年度からは日曜開館を始め、午前10時~午後6時(最終入館は午後5時30分まで) となっております。 詳しくは当館開館予定表をご覧ください。 |
入館料 | 無料 |
アクセス | 國學院大學渋谷キャンパス 学術メディアセンター 地下1階 國學院大學博物館 アクセスマップをご覧ください。 |