イベント・企画

特集展示
「高倉家調進控―近世の上皇さまの御召し物―」
会期：令和元 (2019) 年6月29日（土）～7月21日（日）

※本展示は、博物館の一角でおこなう小規模展示です。

　本展示は、本学所蔵資料「高倉家調進控」の展示を通じて、近世の上皇さまの中でも、桜町さま、後桜町さま、光格さまにゆかりのある御召し物の「色」と「文様」の様相を示すことを目的とします。本資料は装束の切本・控裂や装束生地の染色見本の一部です。切本・控裂とは、調進した装束地の控えをいいます。これらは江戸時代に高倉家が、上皇〔院中〕・天皇〔禁中〕・徳川将軍家〔武家〕のために調進したものの一部です。
　裂地には、調進の年次や注文主・染師・装束の様式・生地の質・文様・色目の名称などを注記した札を付けています。丁重に保管伝来されており、学術的にも高く評価される貴重な資料です。
　本展示では、高倉家が調進した、江戸時代の上皇さまにゆかりのある装束の控裂の数々、色鮮やかな布地や美しい文様など、伝統的な服飾文化の一端に触れていただけると幸いです。

●特集展示「高倉家調進控―近世の上皇さまの御召し物―」 チラシ PDF [3.95MB]