「夏越祓」
会期:令和元 (2019) 年5月28日(火)~6月23日(日)
※本展示は、博物館の一角でおこなう小規模展示です。
6月30日の夕方、全国の多くの神社で大祓(夏越祓・名越祓)が行われます。神道にとって「祓」は重要な行事・概念で、罪や穢、不浄を取り去って、諸々を清浄にすることを言います。このため、祭りを行う前には必ず祓が行われます。
古代には、旧暦6月と12月の晦日に国家行事として大祓が行われ、これは人々が半年間に犯した罪を祓うことにより、災厄を防ぐことを目的としていました。この起源は7世紀にまでさかのぼります。
一方、この時に用いられた詞である「六月晦大祓」は『延喜式』という10世紀に成立した法制書に出ています。この詞をもとに作られたと考えられている中臣祓は、大祓の時だけでなく、いつでも、どこでも読み上げられるように改められています。この中臣祓は、延命長寿をはじめとした諸祈祷に用いられました。
また、全国各地の神社では、無病息災・延命長寿などを祈願するため、夏に祓の行事が行われ、これらは江戸時代の地誌にも見ることができます。そこには、現在の神社と同じ様に茅の輪をくぐったり、人形を川や海に流したりする様子が描かれています。
本展を通して、祓や大祓、夏越祓に親しんでいただければ幸いです。
●特集展示「夏越祓」 チラシ PDF [1.02MB]
開催概要
会期 | 令和元 (2019) 年5月28日(火)~6月23日(日) |
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会場 | 國學院大學博物館 神道展示室 |
開館時間 | 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで) |
会期中休館日 | なし |
入館料 | 無料 |
アクセス | 國學院大學渋谷キャンパス 学術メディアセンター 地下1階 國學院大學博物館 アクセスマップをご覧ください。 |